この春、長浜北高野球部は長くつづいた低迷を脱し、16強入りを果たした。
北高野球部の長い歴史から見れば、それは控え目な一歩かもしれない。
だが、どんな偉業も地道な積み重ねがあってこそ。
この春、たとえ1勝でも意味があったのに、3回戦まで進んでくれた。
そして、各試合の見事だったこと!
さらに、優勝候補と目される強敵を相手にした3回戦では、まさに北高男子の本領を発揮してくれた!
3回戦6回表の意地の2点返し。
最後まであきらめない姿勢、ひたむきに野球に打ち込む姿。
3回戦で彼らは、勝つよりももっと大きなことをやってのけたのかもしれない。
私達に、大切なものを想い出してくれたのだから。
北高ナインを讃えよう!
泥まみれになって打ち、投げ、走った彼らを。
彼らの姿を見る我らの心には熱い感情がほとばしる。
自慢というのはほめられたことではないが、
どうか、これだけは言わしてほしい。
あの若者たちは、我らの後輩なのだ!
我らの北高野球部は、まさに我らの誇りなり!
そして、同時に、これまで連綿として北高野球部の伝統を伝え続けてくれたすべての野球部のメンバーに感謝しなければならない。
思うように勝てない年もあった。
だが、誰一人として気の抜けた野球をした者はいない。
だれもが、長浜北の名を背負い、伝統のユニフォームを身にまとい、その時、そのチームで精一杯の戦いを繰り広げたのだ。
この春の、そして、これまでのスタメンだけではない、ベンチの部員も、応援席で声を嗄らしたみんなも、全員がヒーローなのだ。
あらゆる世代の、すべての北高野球部員を讃え、繰り返そう。
長浜北高野球部は、まさに我らの誇りなりと!